2005年12月12日

薬用シャンプーと薬浴

最近は、朝起きてすぐ窓の外を見るのが習慣となっている。

昨日、起きてすぐ窓の外を見ると、あたり一面が真っ白だった。

…雪が降って積もっていた…

今までも雪はパラパラと降っていたけど、すぐ解けて根雪にはならなかった。
しかし、昨日は違った…豪雪だった…
雪がかなり降り積もっていた…愛車は雪に覆われていた。
あきらかに長靴を履かないと歩けない状態まで雪が積もっていた。
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あ〜ついに雪が…もう解けることのない雪が…
毎日、雪かきの日々が始まると思うと、ウンザリする…
雪の降らない地域にお住まいの方は「雪降るってロマンチック〜」なんて思うかも
しれないが、地面がわずかに隠れるくらいの雪がパラパラ降るくらいならロマンチック
などと言えるけど、毎日雪が降り積雪1メートルなどの雪は本当にウンザリする。
雪が降ると道路は渋滞するし、交通事故も多くなる…

連日出張トリミング続きで腰痛が悪化しているところに
雪かきをしなければならないなんて〜!!
愛車に積もった雪を下ろし、駐車場とアパートの前を雪かきしました。
腰がイタタ…
あ〜ロードヒーティングであれば雪かきしなくてもいいのになぁ〜
隣のアパートのロードヒーティングがうらやましい!

マーシャは雪のため散歩には行けず、きのこハウスの中で一日中まったり…。
これからは、散歩にいける日がほとんどなくなるね…
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久しぶりにトリミングの仕事のことを記事にします。
(英国滞在記は後日書きますので…)

12月に入りトリミングの仕事が忙しくなりました。
先日、マーシャの主治医の先生から出張トリミングの話しがありました。
老人夫婦が飼っているミニチュア・シュナウザーが皮膚病になり来院し診断の結果、
薬用シャンプーでの薬浴が必要とのこと。
でも、その老夫婦は車をお持ちではなく、病院へ薬浴のため何度も来院することが
不可能のため私が出張で薬浴することになりました。
先生から薬浴についての指示をもらい、出張トリミングに行ってきました。

3歳になるミニチュア・シュナウザーの“アズキくん”
背中からお尻にかけてかさぶたのようなものがたくさんできていて触ると皮膚が
ボコボコになっていました。


処方された薬用シャンプーで洗います。
皮膚に負担がかからないように、かなり低い温度の湯でシャンプーします。
30度以下のぬるま湯で洗います。
皮膚が弱っているところに、熱いお湯は厳禁です!

体全体を濡らした後、薬用シャンプーを直接皮膚に刷り込むようにして
泡立てていきます。
普段のトリミングでのシャンプーは、被毛をもみ洗いするのが主ですが
薬用シャンプーの場合は、皮膚にシャンプー液を染み込ませるようにして
皮膚をよくもみ洗いします

そして、さらに皮膚に浸透するようにシャンプー液を付けたままの状態で
10分ほど放置します。
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放置後はよくすすぎます。
今回はリンスはしないので、シャンプーをすすいで薬浴は終了です。

次はドライングですが、皮膚病の場合はこのドライングを
気をつけなければなりません。

ドライヤーの温風でスリッカーブラシを使って乾燥することは、
弱っている皮膚を傷つけたり、悪化させたりすることにもなります。
皮膚病の症状によっては、自然乾燥が適している場合もあるし、
扇風機などの柔らかい風が適している場合
もあります。

今回、アズキちゃんはドライヤーの冷風でコーム(クシ)を使って乾かしました

アズキちゃんの飼い主さんは、普段手入れしやすいようにと短いカットを希望
されたので、手足や口の周りの被毛を短くカットしました。
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顔もこんな感じで、口の周りの毛を短く丸くカットしました。
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飼い主さんにはわがままさんだけど、トリミング中はとても
大人しくてお利口さんでしたよ。


これは、私の今までの経験上のことですが、薬用シャンプーや薬浴について
勘違いをされている飼い主さんが多いことに気がつきました

「薬浴」とは、液体の薬で全身又は患部をマッサージしたり、洗浄することにより
皮膚の状態を改善させる治療法なのです。
つまり、薬用シャンプーとは薬であり、薬浴は皮膚病の治療法のひとつなのです。

犬は身体が毛で覆われているために軟膏を患部に直接塗布することが難しく
またこれら軟膏はベタつくので犬が気にして皮膚を舐めたりかいたりして
悪化させることもあります。
そこで容易に皮膚に浸透してベタつかない薬浴が一般的に行われます。

薬用シャンプーは薬が入っているシャンプー剤であり、治療に対する薬として
獣医さんから処方されます。

ところが、飼い主さんの中には、薬用シャンプーは”より健康的になる”とか
”皮膚病にならないため”と錯覚したり、万能薬として使用したりしてます。
薬用シャンプーは皮膚に良いという間違った知識を持っている飼い主さんは多い。
皮膚病でもないのに、薬用シャンプーを持込して「これでシャンプーして」と
飼い主さんからお願いされることもあります。

健康なのに病気でもないのに薬を飲ませたり、塗ったりしますか?


薬用シャンプーには、症状にあわせてたくさんの種類があります。
保湿性シャンプー
角質溶解性シャンプー
脂質溶解性シャンプー
抗菌性シャンプー


薬用シャンプーの中には、毒性が強いものや希釈濃度に気をつけなければ
ならないものもあります。

薬用シャンプーを使用する場合は、獣医師の診断が必要であり、皮膚の性質や
皮膚病の症状によって適切なシャンプー剤を選択しなければならないのです。
まったく違う性質のシャンプー剤を使用すると、かえって病状の悪化を招いてしまう
ことになります。


薬浴は治療のひとつなので、獣医師や動物看護師が行うことです。
でも、トリミングに来て皮膚病だからと処方された薬用シャンプーを
持ってくる飼い主さんもいます。
トリマーは、病名やシャンプー剤の性質も聞かずに、普段と同じように
シャンプーしてしまうことが多いのです。
スリッカーを使って皮膚をゴシゴシ、温風を皮膚にガンガン当てる…
そして、皮膚病を悪化させてしまうこともあります。

悲しいことに、皮膚病や薬用シャンプーについての知識がほとんどないトリマーが
多いのは事実です。
皮膚が弱いと聞いただけで薬用シャンプーを勧めて売っているトリマーーも
実際にはいます。

トリマーが皮膚病の原因を作ってしまったり、皮膚病を悪化させたしまったり
なんて絶対にしてはならない!

トリマーには、皮膚病や薬浴の知識は絶対に必要です!
獣医師にお願いして皮膚病についてのセミナーや勉強会をしてもらうとか
積極的に勉強してほしいと思います。


薬用シャンプーや薬浴についての正しい知識をトリマーも飼い主さんも
知ってほしい。

そして、獣医師や動物看護士には、薬用シャンプーの使用目的と意図を
しっかりと説明してほしいと思います。





ニックネーム のらのら at 12:42| トリマーの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする