2006年01月06日

年末トリミングを振り返って

みなさん、お正月はどうすごされましたか?
私は、元旦に初詣に行ったくらいで、ほとんど家でマーシャとまったり過ごしていました。
…というより、年末のトリミングで腰痛が悪化し、動けなかったというのが正直なところです。
腰痛悪化の中、初詣だけはしっかりと行ったけど…歩くのがツラカッタ
一年で一番忙しい年末トリミングはトリマーにとって腰痛を悪化させるシーズンなのです。
皆さんからアドバイスをいただいた「低反発マット」の購入を検討中…


さて、年末トリミングで腰痛も悪化したけど、傷も…
やられました!凶暴コーギーに…
そのショップには初めてきたコーギー、お尻を触られるのを極端に嫌がり大暴れ!
ついに2人がかりでシャンプー、私は保定をしていたのですが、前足の爪で
腕を引っかかれ、ミミズ腫れになりました。
トリミングで傷を作るなんて久々でした…
DSCF1288.JPG


友人のショップにトリミングに行って戸惑うことがいろいろ…
まず、シャンプー剤が違う一種類しかないので、どの毛質にもこれ一本…仕上がりも当然違うのでカットに時間がかかりました。
それに、シャンプー剤で手が荒れた…あかぎれで痛くて…
今もなおあかぎれが治らず、恐るべし安物シャンプー。。。

このブームの中、プードルは1頭も来なかったんですよ!
シーズーがほとんど…すべてバリカンで短く刈る
短くといっても毛がほとんど残らない丸刈り状態…
その犬種の持つ毛質を生かしてハサミでカットしている私はかなりの戸惑いましたよ。
それぞれのショップでトリミングが違うし、トリミングについての考えも違うし、
そのショップはもう10年以上やっている老舗店だし、私はただショップのトリミングに
合わせるだけしかできない。
トリミングしていて精神的にもつらかった…


何年ぶりかで年末、ショップでのトリミングをしていろいろと考えさせられることがあった。
何年も前にショップで働いていた記憶がよみがえりました。
ショップのトリミングって頭数をこなして稼がないといけない。
仕上げ時間に追われながら、次から次へとトリミングしていく。
そう、ベルトコンベアーのように流れ作業になっている。
今回、ショップでの年末トリミングも時間を常に気にしながら流れ作業のように一日
何頭ものワンコをトリミングした。
週末や祝日、お盆や年末などは通常よりも数多くワンコがトリミングに来るので、
専門学校の学生をバイトで雇っていることが多い。
爪切りやシャンプー、ドライングをしてもらう。
学生のバイトにドライングまでしてもらったところで、ワンコを受け取りトリマーがカットする。
まさにこれこそが流れ作業でよりたくさんの頭数をこなすことができる。
実際、アメリカのショップには「ベイザー」と呼ばれるシャンプーとドライングを
専門に行う人が当たり前のようにいる。

今はシャンプーやドライングがいかに重要で大切なそして高度な技術がいるのか
様々な経験を通してわかった。
専門学校の学生や見習いアルバイトに任せられるものでは到底ないのだ。
トリマーさんがトリミングのすべてを責任もってしなければいけないのです。


トリミングの収入はショップには重要で頭数をこなさなければ、トリマーさんへの
給料も払えない。
私もショップで働いていた若かりし頃は、いかに短時間ですばやくトリミングを
するかに全力を注ぎ、このやり方に何も疑問を持たずにいた。

ある時、“何かが違うと”フッと気がついた。
このままこのショップでトリマーを続けていいのだろうか?」
そう思うと、ショップのオーナーと考えが食い違うことが多くなり辞めてしまった。
十数年前の話ですが…

犬の気持ちを理解しながらトリミングをする。
命を預かっているという責任重大の仕事であること。



すべてのショップが流れ作業的にやっているのではない。
もちろん、頭数をこなすよりも犬の気持ちを優先的に考えてトリミングしている
トリマーさんやショップはある。
ショップのトリミングを否定しているわけではない。



出張トリミングは、イギリスにいた時に始めたことなのです。
ストレスを与えず、安心してトリミングができるこの出張トリミングは動物愛護精神が強い
イギリス人にかなり評判で喜ばれました。

私のしている出張トリミングは、一日一家庭に限定しているので時間に追われずに
トリミングできる。
トリミング前に飼い主さんに犬の様子や状態を聞いて、ワンコと少し触れ合って
コミュニケーションを取る。
トリミングも急がず丁寧に行い、時間をゆっくり使う。
トリミング後は、お茶を飲みながらトリミングで気がついたことを伝え、
時には病気やしつけについてのアドバイスしたりする。

出張トリミングの料金は高い…ショップよりも高めだと思う。
安い料金でトリミングを行うショップはたくさんある。
安い料金にはそれなりの理由がある。
安くて質の悪いシャンプーを使うとか、頭数をこなすとか…
ショップでこのシャンプーを使っていますと宣伝している裏で実際トリミングに
使っているシャンプーは安くて質の悪いものだったりする裏話もあります。
安い料金ならトリミングが多少下手でもまぁいいかって思う飼い主さんもいる。
こんな安い料金だからこれくらいのトリミングでいいやって手を抜いたりしている
トリマーさんもいます。
私はトリミングの安売りはしない!
高い料金をいただくからには、キチッと納得できるトリミングを飼い主さんの
目の前でします。


こんなえらそうなこと言ってはいるけど、出張トリミングの仕事は
順調ではなくまったく軌道に乗ってません。
宣伝もしていないし、ホームページも作っていないし…
存在自体知られてないのだから、仕事が順調にいかないのは当たり前なんだけど…
トリミングはボランティアではなく、仕事なので稼がなくてはならない…
このままでは生活も危なくなってしまう。すでに危ないかも…


…いろいろと考えてます…
でも、自分のトリミングに対するこの考えややり方は変えたくない!
理想と現実のギャップは大きいですね。。。

何とかがんばって続けてみます。
もしかしたら、違うことにチャレンジするかもしれないし…


年末トリミングを振り返って、あらためてトリミングについて考えました。
いい経験になった。。。


ニックネーム のらのら at 19:04| トリマーの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする