2006年03月30日

遺伝性疾患について考える

久々にトリマーの友人宅に遊びに行きました。

その友人トリマーも出張トリミングしていて、トリマー歴も年齢も私とほぼ同じ。

トリミングに対する考えは同じなので、トリミングについて話し始めると
お互い止まらない〜。
友人のトリミング技術も知識もピカイチなんですよ!
すごく刺激を受けます。負けてはいられない〜(笑)

友人宅には、2頭のアメリカン・コッカースパニエルがいます。

アメリカ生まれの「マックス君」、2歳の時に友人宅にやってきました。
今はすっかり家庭犬ですが、実はアメリカにいた時はショードッグで
アメリカチャンピオンなのです。

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マックス君はなんと8歳!とても老犬にはまったく見えないですよね〜
やはり、手入れがいいと被毛が健康的にきれいで若く見えるんですよね。

マックス君のお気に入りの場所は、バリケンの上のベッド。
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軽々とバリケンの上に飛び上がる姿は、老犬とは思えませ〜ん。



もう1頭は「シオンちゃん」、こちらも8歳になる老犬。
シオンちゃんは、日本生まれの日本育ち。
黄色のおもちゃがとてもお気に入りなのです。
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実はシオンちゃんは、両目がまったく見えてないのです
白内障になり、両目とも失明してしまいました。

白内障は普通、老犬になると認められる老化現象です。
マーシャも老化に伴い、少し目が白く濁って白内障の疑いが出ています。

しかし、シオンちゃんは、老齢性の白内障ではありません。
2歳という若さで白内障を発症したのです。
そうです、シオンちゃんの白内障は遺伝性の疾患なのです。
この犬種では遺伝的に起こり、2才以下で白内障が発生することが多いようです。

最初、白く濁りだしたのは、左眼で遺伝性の場合は進行が早く、1ヵ月後には
眼全体が真っ白になり、3ヵ月後にはほとんど見えない状態になったそうです。
右眼の発症は、6歳でやはりあっという間に失明してしまったそうです。
その後は緑内障も発症したのです。

緑内障とは…
眼は房水と呼ばれる液体で満たされ、一定の固さを保っていますが何らかの原因に
より、この房水の流れが阻害され、眼圧(眼球内の圧力)が高くなってしまうことに
よって起こる一連の症状を緑内障といいます。
白内障ほど多い病気ではありませんが、症状が激しく、痛みを伴うため、
重要な眼疾患のひとつとされています。


説明にあるようにシオンちゃんは眼圧も上がり、痛みでギャーと鳴き、
眼をこすりつけてきたそうです。
進行を遅くするようにと眼圧を下げる目薬と眼球に直接眼圧を下げる注射をして
治療を続けています。

両目とも見えない状態ですが、生活するうえでは不自由なく生活してます。


現在のシオンちゃん、写真ではとても元気に見ますが、腹水が溜まって
お腹が妊娠しているかのように大きくなっているのです。
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やはり、この犬種に多い病気だとか…

治療はしてますが、肝臓も悪くなってきてるようで、来週大学病院で検査をする
ことになったそうです。
悪い結果が出ないことを祈ります。

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純粋犬種は、素晴らしい能力と気質、容姿を持っている反面、遺伝性疾患を持った犬
も生まれるのが現状です。
だからこそ遺伝性疾患が出る可能性があるという認識をし、遺伝性を抑える繁殖
をしていかなければならないと
思います。

人気犬種になると、安易で乱雑な繁殖がなされ遺伝性疾患を持った犬が多くなります。
飼い主さん側もそれぞれの犬種で発症しやすい遺伝性疾患を知り、早期発見のため
に検査をすることです。

愛犬の子孫を残したいと、何も考えずに安易な交配をして子犬を産ませる人が
いますが、とてもとても危険なことです。

マックス君を見てください。
シオンちゃんと同じ8歳だけど、アメリカで知識経験豊富なしっかりとした繁殖
をするブリーダーさんのところで生まれたマックス君は遺伝性疾患どころか
まったく病気知らずの健康体です。

遺伝性疾患を減らしていくには、遺伝性疾患の有無を検査して、疾患発症のない
犬同士、あるいは疾患発症していない家系を選び交配させていくことです。



人気やブームになった犬種を飼う時には、遺伝性疾患を考えてください。
子供を産ませたいと考えている方も遺伝性疾患について考えてください。

このような遺伝性疾患の犬たちを生んだのは私たち人間なのです。


ニックネーム のらのら at 20:20| 病気のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする