2006年09月13日

より良い関係を願って…

トリマー仲間からよく言われること…
「出張トリミングって大変でしょう?飼い主さんは目の前にいるし、
犬のホームグラウンドの自宅だからトリミングしづらいんでない?」
と…

確かにショップで預かってトリミングするほうが楽な場合が多い。
飼い主さんと離れてトリミングテーブルの上に乗せらると大人しくなる
ワンコが多いし、トリマーさんもトリミングに集中できる。
飼い主さんが見ている前でトリミングするのを敬遠するトリマーさんが
ほとんどだと思う。

私はその反対で、出張トリミングのほうがいいのだ。
ワンコがトリミング時にどんな態度でいるのかわかってもらえるし、
トリマーの苦労や大変さも理解してもらえるからだ。
普段のワンコの様子や飼い主さんとの関係も見れるからトリミングの時
にとても参考になり役立つのだ。

それに、トリミングだけではなく、飼い主さんからいろいろな話が聞け
悩みや聞きたいことに応え、アドバイスできる。
今後トリミングがスムーズにできるようにとテーブルトレーニングも指導
できる。
トリミングって飼い主と犬との関係がとても重要になってくるのですよ。
なので、出張トリミングに行くと、4,5時間はその訪問したお宅にいる。


トリマーはトリミングだけするのではなく、犬と飼い主のより良い関係を
願って架け橋的な存在でいなければならないと思っている。


前回の記事でも紹介した、プードルのメイちゃん。
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飼い主さんは、初めて犬と暮らしているという新米飼い主さん。
生後4ヶ月のメイちゃんのお転婆ぶりに手を焼いて困って悩んでいた。


犬を飼うことが初めてで何も知らず、子供にせがまれるまま
プードルの子犬を選んでしまったと…
プードルは頭が良くしつけしやすいと聞いていたらしい…


う〜〜ん…
プードルは確かに知能が高く訓練性の高い犬種と言われているけど、
それは飼い主次第であり、知能犯で一歩間違えると飼い主が犬の
言うことを聞いて振り回される結果になることが多いけど…


この日もメイちゃんは自由奔放に部屋の中を走り回り、ティッシュで
イタズラしたり、リードを噛み切ったりとやりたい放題だった。
落ち着いて話をしたりお茶を飲んだりできない状態。
メイちゃんから目を話せない状況なのだ。

それは当たり前!メイちゃんはまだ生後4ヶ月の子犬だもの。
お家の中のルールもまだわからないし、興味あるものは何でも
触るし口に入れるし…何をするかわからない状況なのが子犬なのです。

その話をしている時の飼い主さんの表情は暗く、あきらかに大きな
ストレスになって犬との生活がつらく感じていると読み取れました。

そこで、メイちゃんの生活拠点をゲージにすることをアドバイスしました。
飼い主さんはゲージにずっとメイちゃんを入れておくのはかわいそうだと…
部屋で自由にさせておくのが一番だと…


では、部屋で自由にさせてメイちゃんは幸せなのでしょうか?
なんでも口に入れ、あちこちにおしっこやウンチをし、いいことと
悪いことの区別がまだつかない4ヶ月の子犬が何かする度に
飼い主さんに怒られることのほうがかわいそうなのでは?
飼い主さんもメイちゃんのために目が離せない、何もできないと
イライラして生活するのが幸せなのか?

子犬の時期に生活拠点をゲージにし、ゲージの中が安全で安心できる場所
だと習慣化させれば、ゲージの中にいる事はかわいそうではない。


今まで出張トリミングに行ったお宅ではほとんどのワンコが
ゲージ生活をしていました。

ボロニーズのくりんちゃんの飼い主まりもさんも新米飼い主さんですが
くりんちゃんを迎えたときからずっとゲージ生活をさせています。
パピー教室にも通っていてとても勉強熱心な飼い主さんです。
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万緒子ちゃん&日菜太くんの飼い主さんはすごい!
普段はリビングにこうしてゲージ生活ですが、寝るときは飼い主さんの
寝室にクレートが置いてあってそこに入って寝るのだと…
ゲージとクレートの両方の生活をしているのです。
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あいびーくんの飼い主まりもさんもメイちゃんの飼い主さんと
同じ悩みを持ってました。
あいびーくんの生活拠点をやはりゲージにしたのです
(その記事はこちら右 「名犬への道」
DSCF2500.JPG



ちなみに…マーシャも子犬時代はゲージ生活してました。
pappymarsha.JPG



先日、新聞に載っていた記事…
DSCF2530.JPG

日本は地震や火山噴火が多い国…いつ何時起こるかわかりません。
2年前の新潟中越地震では、被災者が避難所に入らず犬と車中泊したため、
狭い車内で同じ姿勢を強いられ、エコノミー症候群による使者が出た。
動物が嫌いな人、アレルギーのある人がいる中、ただでさえ混雑する
避難所にペットを連れて入るのは難しい。
避難所の近くにペット用のおりを仮設するなどの方法が考えられている
らしいが、こんな災害時の時のために普段からゲージやクレートでの
生活に慣れさせておくことも必要ですね。



犬は家族の一員ですが、あまりにも擬人化しすぎるのも問題です。
人間が幸せだと思うことが、犬の幸せにすべてなることとは限りません。
例えば、匂いのよいシャンプーを使って人がいい匂いだと思っていても
犬にとっては迷惑な匂いだということが多いのです。
犬という動物を知り、犬と暮らすということを基本から考えなければ
なりません。


メイちゃん中心に生活していた飼い主さんに、飼い主さんの生活に
メイちゃんの生活リズムを合わせるしつけをアドバイスすると
飼い主さんの顔がとても明るくなりました。

飼い主さんは
「無知って恐ろしいですね、犬生活初心者のために情報をくれたり
基本なことを学べるところがあればいいのに…」
って言ってました。


以前から、ワンコと飼い主さんのより良い関係を築けるように
飼い主さんが学べるところがあったらとずっと思ってました。
私の経験と知識が役に立てたらと思っていました。
そこで、新米飼い主さんが気軽に学べるカルチャー講座をすることを
考えました。

北海道札幌市とその近郊の方限定になりますが、10月から講座をします。
これから犬を初めて飼おうと考えている方や犬生活初心者の新米飼い主さん
のためのカルチャー講座です。
(10月〜12月 月2回 全6回の講座)

道新文化センター 10月からの新講座
「“パートナーとしての愛犬” 犬の特性を学ぶ」
詳細、問い合わせはこちら右 「道新文化センター」


飼い主さんのための愛犬お手入れ講座も10月からします。
こちらも北海道札幌市とその近郊の方が対象となります。
札幌カルチャーセンター平岡 新講座「愛犬のお手入れ講座」
(10月〜12月 月2回 全6回の講座)
詳細、問い合わせ右 「株式会社カルチャー」


ワンコと飼い主のより良い関係を願ってます。




このブログをご覧になっているみなさまへ
いつもたくさんのコメントありがとうございます。
多忙で記事更新もなかなかできずコメントの返事がかなり遅れています。
大変勝手ではありますが、落ち着くまでしばらくコメント欄は
差し控えさせていただきます。
みなさまのコメントが励みになり記事更新の意欲となるので
心苦しいのですが…ご理解いただければ。。。


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ニックネーム のらのら at 20:27| トリミング講習会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする