2006年10月15日

プロフェッショナルを目指そう!

気がつけば10月中旬…近くの公園の木々がすっかり秋色になっています。
北海道は朝晩がかなり冷え、秋というより冬間近と言う感じ。。。
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先日行った京都は北海道の夏のような暑さでした。
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同じ日本なのにこんなにも気温の差があるなんて…

北海道はそろそろストーブが活躍しそうな感じ…


特別講義をした京都の専門学校「関西ペットスクール」に訪れたのは今回で2度目。

前回の学生達への講義が好評だからと北海道から呼んでくれるなんて
とてもうれしく思ってます。
(前回の講義についてはこちら右 「トリマーの卵たちへ」


今回のテーマは「プロフェッショナルを目指そう」に決め講義をしました。
学生達にプロのトリマーに必要なことを考えて発表してもらいました。

トリミング技術、飼育知識、犬の扱い方、商品知識、病気の知識…など。。。

いろいろと意見が出ましたが、肝心なことが出てこない…
とても大切なこと、一番に言って欲しかったことなのに何度問いかけても
出てこない…

ヒントを出すと、一人の学生が気づき言った…

「飼い主さんとの信頼関係」

そうなんです!
飼い主さんとの信頼関係を築くことがプロとして大切なのです!
いくらトリミング技術があっても、犬に好かれても、飼い主さんから
信頼が得られないとトリミング依頼がないことになるのです。
犬がトリマーを選んでいるのではなくて、飼い主が選んでいる。
犬が自分でトリミングにやってくるのではなく、飼い主さんが連れてくる。
飼い主さんも大事な愛犬を安心して預けられる信頼のできるトリマーを
求めているのです。


出張トリミングで飼い主さんからよく言われるのだが…
「今までお願いしていたトリマーさんは…」とトリマーに対する
不信感について話をされる。
「信頼できるトリマーが少ない」なども言われたりする。


学校を卒業したら、資格を取ったらプロのトリマーだと思っている
トリマーが少なくはない。
中には、卒業して資格を取ったからと現場経験がほとんどないのに
自宅で開業する人もいる。
ケガや事故が起きたら全責任は自分…その責任の重たさをわかって
いるのだろうか?


今まで私宛てにトリマーに関する相談メールが何通も送られてきた。
真剣にトリマーになりたいと考えているようだけど、安易に簡単に
トリマーも目指している方が少なくはない。

家庭があるから、子供がいるから、結婚しているから、就職がないから
…などと、自分の都合を理由に経験がほとんどないのにトリマーとして
今すぐ独立したいと相談してくる。

トリマーって仕事はそんなに簡単に考えていいもの?
ある程度基礎技術さえ身につけばプロトリマーだと思っているの?
知識や経験がないトリマーを飼い主さんは信頼するだろうか?
自分がトリマーになりたいという一心だけで、飼い主さんや
犬のことをきちんと考えているのだろうか?

私は20年かかって出張トリミングで独立したのです。
2,3年くらいの経験で独立なんて私自身はとてもとても考えられ
ませんでした。


主婦や子供がいる人はトリマーになって欲しくないと言っている
ではなく、トリマーを目指すからには「命」の責任を負う覚悟で
経験を積んで飼い主さんから信頼してもらえるトリマーを目指して
欲しいと言っているのです。


トリマーがトリマーのレベルや地位を下げていることがとても悲しいです。


プロフェッショナルとは、期待に応えるだけではいけない。
期待以上の仕事をしなければプロフェッショナルとは言えないと思う。


学生達には自称トリマーではなく、飼い主さんが安心して愛犬を
預けられるプロフェッショナルなトリマーになって欲しいと話した。


午後の授業は、4つのグループに分けてそれぞれに犬についての
新聞記事を渡し、その記事について問題点、意見、解決法、今後の展開
などを話し合ってもらい発表させた。

それぞれ渡した新聞記事は…
「愛犬連れ去り事件」
「老犬介護と安楽死」
「災害非難時のペット」
「マイクロチップの導入」

日本のペット事情についての記事をピックアップした。


学生達はこの授業にかなり戸惑っていたようだ。
人と話し合い意見を交換すること、人に自分の意見を伝え理解して
もらうことができずにいた。
発表もしどろもどろだった。

これってとても大切なこと。
トリマーはトリミングだけしていればいいというのではない。
日本のペット事情を知り、自分はトリマーとして何をしなければ
ならないのか常に考えて行動することが必要。
飼い主さんからの相談や質問には的確にわかりやすく応えなければ
信頼してもらえない。
飼い主さんにしっかりとアドバイスができるように人に伝えることの
大切さを学んでもらった。


テレビで石田純一が言った言葉がすごく印象に残っている。

「 人間には2つのタイプがいる。
できない理由を探す人 と できることを探す人 」

学生達にこの言葉を伝えた。
学校で習ってないから、まだ学生だから、先生が教えてくれないから、
自分には才能がないから、不器用だから、忙しいから…

などできない理由ばかり探していたのでは、進歩もなく
前に進まない。

自分にできることを探す人間でいよう!


講義が終わって、校長先生や教員スタッフの方達と学生や教育について
話し合った。
前回も思ったのだが、この学校の先生方は本当に学生達のことを考えている。
未来あるトリマーやトレーナーを真剣に育成したいと言う気持ちが
ひしひしと伝わってくる。
技術や知識だけではなくトリマーの気持ちや意識レベルの向上を
目指している。
最近、専門学校在学中のトリマー実習生を何人か面倒を見る機会が
あったが、技術ばかりしか目を向けず、トリマーとしての気持ちや
意識レベルがかなり低いことにショックを受けた。
これは学校自体の教育に問題があると思った。
飼い主と犬の関係が大きく影響しているように、学校の考えや先生の
指導によりトリマーの卵たちも大きく影響する。

関西ペットスクールの学生諸君!君達は良い先生達に指導されて
とても幸せだと思うよ。 がんばれ!!!


関西ペットスクール
http://www.pet-school.co.jp/





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さてさて、マーシャですが、乳腺腫瘍の手術は無事終わりました。

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今回も4mmの小さな腫瘍に「よく見つけたね」と驚かれました。
術後の経過もとてもよく、1週間後の抜糸を待つのみです。

今回の乳腺腫瘍も病理検査で良性だと報告をいただき一安心ですダッシュ(走り出すさま)


マーシャのことについては次回の記事にて報告しますね。



ニックネーム のらのら at 19:25| トリミング講習会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする