2006年12月07日

短毛犬種のシャンプー

今までは長毛犬種の出張トリミングを紹介してきましたが、、、
今回出張トリミングしたワンコは毛が短い短毛犬種

もりこさんの愛犬フレンチブルちゅうちゃんです。
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ヨーキーなどの長毛犬種やプードルなどのトリミング犬種ならシャンプーや
トリミングできれいでピカピカになったとわかるけど、短毛犬種をシャンプー
したって変わった変化があまりわからないのではと思っているでしょう?

イエイエ…毛の短い短毛犬種はシャンプー次第で被毛の美しさや健康さが
すごく変わるんですよ!
被毛の長さやカットでごまかしがきかない短毛犬種だからこそどれだけ
ツヤツヤピカピカ健康的に仕上げるかトリマーの腕の見せ所なのですパンチ
短毛犬種のシャンプーはすっごくやりがいがあるのです!!

しかし…実はちゅうちゃんはアレルギー持ちで、以前シャンプーした時に
体中湿疹が出て赤くボコボコの皮膚になってしまい、その後も度々湿疹が出て
皮膚の状態がよくないらしい…たらーっ(汗)
この日も皮膚の状態はあまりよくなくて、湿疹の跡がうっすら見えます。
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フレンチブルは、もともと皮膚トラブルやアレルギーが多く発症する犬種だけど、
ちゅうちゃんの背中の湿疹の発症にはいわくつきのシャンプー話しがあるのです。


ある日近所のショップのトリマーさんにちゅうちゃんのシャンプーをお願いした。
トリマーさんがトリミングする様子を一部始終見ていたらしいが、
それはそれは素人同然のシャンプーの仕方だったと…
次の日、ちゅうちゃんの背中は見るも無残な状態にもうやだ〜(悲しい顔)
背中に湿疹ができたことがなかったちゅうちゃんなのにその日以来、
背中にボコボコ湿疹がすっかり消えることはなくなったという…
その話の詳細はこちらを右 「ちゅっちゃん日記 激しく後悔。。。」

皮膚トラブルやアレルギー持ちのワンコのシャンプーはとても気を
使わなければいけないのです。
お湯の温度、洗い方、すすぎ方、タオルドライ、ドライングなどすべてに
おいて健康的な皮膚のワンコとは違うのです。

もりこさんは、獣医さん処方のシャンプー剤を持参し、アレルギー持ちだと
トリマーさんに伝えたのにもかかわらず、もりこさんも驚くような
シャンプーの仕方だったと…

もりこさんはこう言ってました…
「プロのトリマーだから私たち素人の飼い主より皮膚病やアレルギーについて
知っていて、その症状にあわせてシャンプーやドライングをしてくれるもの
だと思うんだけど。。。」


そうなんです、もりこさん!
私たちプロは犬の皮膚や被毛、アレルギーについて詳しく知っているのが
当然なのです。だって、プロなんですから!

でも、悲しいことにプロとして当然知っていなければならない知識が
なく、それに合わせた技術もないトリマーさんがいます。
シャンプーやドライングには関心がなく、カット技術に重点におく
トリマーが多いのは事実です。

運悪くそんなトリマーさんにシャンプーされると、ちゅうちゃんのような
悲惨な結果となってしまうのです。
トリマーが犬の病気を増やしている…とても残念な事実です。
そして、トリマーへの信頼をなくしているのです。
今現在、皮膚病やアレルギーの犬はとても多い。
犬のことを考えてもっと勉強して欲しいと思います。


ちゅうちゃんのシャンプーでとても気になることが…
ちゅうちゃんは、乾燥肌でカイカイするので保湿性の高いシャンプー剤
で洗っている。
ラファンシーズのシャンプー剤を使っているという。
主治医の指示により、最初はデープクレンジングで脂を落とし、
次に調子がいい時にはスーパーナチュラルで、湿疹がひどい時は
F.T.Kシャンプーで洗うという。。。


ん…???
乾燥肌なのに脂を落とすためにデープクレンジングを使う?
脂漏症ではなく乾燥肌なのに脂落とし???
なぜ…?とっても疑問…。。。

もりこさんがちゅうちゃんの被毛を分けて毛穴の周りに固まっている
黄色の塊を見せてくれました。
「この黄色の塊が脂みたいで、シャンプーの時に洗い流すようにって…」
あっ!!!わかったひらめき

毛穴の周りにあるその黄色の塊はたぶん皮脂腺だ!

皮脂腺とは…
皮脂といわれる脂が毛穴から被毛を伝って皮膚と被毛を覆い皮脂膜
をつくります。この皮脂膜は異物・雑菌の皮膚内への進入を防ぐという
外的刺激から弱い皮膚を守る役目と、皮膚表面からの水分蒸発を抑えて
うるおいのある肌づくりに大きく役立っています。
皮脂膜は天然のクリームなのです。
皮脂膜は肌も健康な弱酸性の状態に保たれ、アルカリ性を好む病原菌が
繁殖するのを防いでいます。


しかし、ちゅうちゃんの皮脂は、何かの原因で毛穴の周りに固まって
詰まった状態になり皮膚や被毛の表面を覆って皮脂膜を作ることが
できなくなってしまったと考えられます。
そのため、皮膚の水分は蒸発してカサカサ乾燥肌になり、被毛も
パサついたツヤのない状態になります。
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皮脂は脂なので、紫外線や酸素などによる影響を受けて変質し
アルカリ性へと傾いていくので、シャンプーすることで古い変質した
皮脂を取り除き、常に正常な皮脂膜で覆われている状態でいると
潤いのあるスベスベ肌とツヤツヤ被毛になるということです。

…ということは、変質した黄色の塊の皮脂をシャンプーですべて洗い流し
リンスをすればいいのだ!
リンス剤は、被毛に皮膜を作り、外からの様々な刺激から保護する
皮脂膜のような働くをするので、ちゅうちゃんにはとても必要!


「今まで一度もリンスをしたことがないけど」と、もりこさんが…

えっ?一度もリンスを使ったことがないの?

う〜ん…今まで使ったことのないリンスでちゅうちゃんの皮膚の状態が
悪化したらどうしようあせあせ(飛び散る汗)
反応がどうなるかわからないけど、もりこさんが…
「今のちゅうの皮膚の状態なら大丈夫だと思う」
その言葉に励まされてちゅうちゃんに初めてのリンスをしてみることにした。


長々と語ってきましたが、いよいよちゅうちゃんのシャンプー開始です!

皮膚のトラブルを抱えているちゅうちゃんのようなワンコは
かな〜り低い温度のお湯…というより水に近い温度で洗います。

シャンプーは、親指を使って皮膚をマッサージするように揉み洗いです。
短毛でもこの揉み洗いで細かい泡がいっぱいつくれます。
シャンプーの様子はもりこさんのブログで下(動画で見れます)
         「待望のトリミング シャンプー偏」


シャンプー後、リンスをして軽くタオルドライ。
今回、皮膚の弱いちゅうちゃんのためにアレルギー用の刺激の少ない
タオルを持参し使いました。
ちゅうちゃんの背中にかけてある白いタオルがそれです。
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あれっ?ちゅうちゃん浴室でじっと待っている?
もりこさんがいいよって声かけるまで浴室からでてこないんですって!
ちゅうちゃん偉いね〜〜〜!
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しっかりとタオルドライして水気をできるだけ拭き取ります。
皮膚トラブルがあるワンコには、温風は厳禁exclamation
必ず冷風でなるべく皮膚から離して乾かします。


さて、ちゅうちゃんの仕上がり状態は…
こ〜んなにツヤピカ被毛になりました!
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今までどんなにがんばってシャンプーしても黄色の塊の皮脂は残っていて
所々黄ばんで見えたらしいが、今回は皮脂はすべて洗い流され真っ白で
ツヤのある被毛になりました。
リンス効果で触り心地もフワフワスベスベになり気持ちがいいと
もりこさんはとても喜んでくれました。
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ちゅうちゃんの体の臭いをかいで、体臭がなくなったと喜んでいましたが…

体臭???

黄色の塊の皮脂がシャンプーで落ちず残っていたので、変質した皮脂の
臭いが体臭として臭っていたんですね。

短毛種でもシャンプーの仕方で今までと全く違う被毛の仕上がりに
驚きそして喜んでいました。
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今回も特別な道具やシャンプー剤を使ったわけではなく、皮膚と被毛の
健康を考えて正しいシャンプーの仕方をしただけでこんなにも変わるのです。
長毛種でも短毛種でも基本は同じなのです。


喜ばれたのはとてもうれしいが、まだまだ安心はできない…
ちゅうちゃんはシャンプーした翌日に皮膚の状態が悪化する可能性が
あるので、翌日の様子を確認するまで心配です。


ででで、翌日もりこさんから連絡がありました…ドキドキ…

ちゅうちゃんの皮膚は真っ白なままで、ボコボコもカイカイもなかったと!
初めてのリンスも皮膚にはまったく問題なかったのです。

よかったぁ〜
今回のシャンプーで以前のようなボコボコ湿疹が悪化してひどくなったら
どうしようかとかなり悩みましたよ。

あ〜〜よかった〜〜
これなら安心して今後もリンスを使えますね!
ツヤピカ被毛を持続させてくださいね〜

ちゅうちゃん、シャンプーもドライングも爪切りもヒゲ切りも
とっても大人しくてお利口さんでした。
シャンプー後のお疲れモードのちゅうちゃん。
自分の手を枕代わりにして寝ている姿がなんとも可愛らしいるんるん
DSCF3032.JPG


もりこさんのブログも見てね右 「ちゅっちゃん日記」


ニックネーム のらのら at 00:17| 出張トリミング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする