2005年09月27日

トリマーさんが書いた本

今、本屋のペットコーナーにはかなりの数の本がありますよね?!

犬種の本、病気に関する本、しつけや問題行動学の本、フードや手作り食の本…

獣医やドッグトレーナー、問題行動カウンセラーなどが書いた本…

私のブログでもたくさんの本を紹介してきました。

…が、トリマーが書いた本って見たことあります?読んだことあります?

犬のカット集などの本はあるけど、トリマーさんの話しではなくいろいろな犬種の
トリミングが写真で載っているだけ…

トリマーさんが書いたトリミングについての本はほとんどないですよね


トリマーさんが書いた本ではないですが、トリミングについての本は数少ないけどあります。
私が持っているのは、この2冊↓(クリックすると詳細が見られます)
写真と絵で見る犬の手入れガイド
HOW TOグルーミング

一般の飼い主さん向けに手入れ道具の説明やトリミングの仕方が書いてある本です。
しかし、現在は絶版…古本屋でしか手に入れることはできない…


なぜ、トリマーが書く本がないのだろう???

飼い主さんはトリマーの書く本には興味ないのだろうか?

おうちでできる飼い主さん向けのお手入れの本があってもいいのでは?

毎日、たくさんのわんちゃんと飼い主さんと接している仕事だから
いろいろな話しが盛りだくさん!
これを本にしたら面白いエピソードが書けちゃうのに…


私が持っている、トリマーさんが書いた本2冊を紹介します。

DSCF0941.JPG

まず、一冊は 動物の散髪屋さん日記

トリマーさんが描くほのぼのエッセイなんです。
短編なので読みやすく全部で28のエピソードが書かれています。
トリミングにやってきたワンちゃんと飼い主さんのエピソードや
飼い主さんに対してのトリマーからの言い分などが書いてあって、
うん、うん…そうそう…あるある…」と共感することばかり!

例えば…

マルチーズのロッキー君の話
このロッキー君は年に2回だけやってくる盆、正月犬である。だから、店に来る頃には、大変な状態であり、自分尾伸びた毛がもつれにもつれ全部くっつき厚さ5センチあろうクシもまったく通らない言わば自前の毛布である。シャンプーの時もバリカンをかける時も大人しいのだから、ちょっとは家でも手入れせんかいと私は腹の中で怒る。毛のもつれを切るのは相当に神経を使う。なぜなら、毛のもつれと身は密着していて、へたすると身まで切ってしまう。もつれを作らないことが一番なのだ…
(話しは、まだまだ続く…)

あ〜〜いるいる!こういう飼い主が!!
お盆や年末にしかトリミングに来ない犬が…そして毛玉だらけ!
毛玉をとる事がどれだけ時間がかかり、犬に負担がかかるのか飼い主さんは
まったくわかってくれない!!!

毛玉ができていたこと、毛玉ができないようにブラッシングの注意を促すと
「なかなか忙しくて時間が…」 
「この子はブラシが嫌いで逃げ回るのよ」
「こんなに毛玉ができやすい犬種だったとは」

などと、決まって犬のせいにして言い訳をする。

忙しくて世話ができないのなら犬を飼わないで!
ブラシが嫌いなのは飼い主のしつけの問題でしょう!
毛玉ができない短毛種を飼えばよかったじゃない!

…などと、腹の中で怒ってはいるが、飼い主さんあってのトリマーの仕事…
そこはなかなか、言いたくても言えない事情があるんですよね。

この本の中で、笑えるエピソードもあった。

犬を連れてくる若い男
この仕事につく時、私はまだ花の独身であり、ひょっとしてかっこいいお兄さんが店に来て、犬を通じてお友達になり甘い恋愛ができるかもしれぬとなどとよからぬ事を考えていた。この密かな企みを知ってか知らずか連れてくるのはおばさんばかり、悲しみにうちひしがれる毎日であった。

実は、私もトリマーなりたての若かりし頃、同じことを考えていた(笑)
トリマーも人間なのでそんな甘いことを考えて仕事していた時期もあるのです。


トリマーとしてとても共感できる本です。
トリマーさんの気持ちが少しだけわかる本です。



もう一冊もトリマーさんが書いた本ですが、トリマーの視点ではなく
トリミングに来る犬の立場、目線で書いてある短編集です。
犬の小さな床屋さん(トリミングルーム)

これは、犬の目線で語っているので共感という感じではないが、
トリミングの様子がわかるので楽しめる内容になってます。

例えば…

プードルとシュナウザーのミックス、イクラ
ボク黒い毛並みのプードル風で、体型はミニチュア・シュナウザーです。ここは初めてのトリミングルームで、トリマーさんはオバサンです。お母さんがオバサンに、カットの見本を見せてお願いした。「お口の周りの毛を残して。プードルカットですね」 バリカンの音がしてしばらくした時「あっ!」とオバサンの声がした。なに?!口の周りの毛を落としちゃったみたい。ボクは別にどっちでもイイんだけど、お母さんがなんと言うか、心配になった。

トリマーさんの失敗談も犬の立場からコミカルに書いていますね。

この2冊も絶版になっているため、なかなか購入するのは大変ですが
古本で購入が可能だと思うので、興味ある方は読んでみてくださいね。


トリマーは、飼い主さんに対して思っていることがなかなか言えなくてストレスが
たまるんですよね〜〜
思い切って言ってみると「こんな店2度と来ないわ!」とお客が去ってしまう…

でも、文章にして本にしてみるっていいかも?!
そのうち、私も何か本を書いてみようかな…
でも、私が書いたらかなり過激になっちゃうな〜〜(笑)



ニックネーム のらのら at 00:35| 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする