2005年10月11日

子犬と老犬のトリミング

トリマーとしてとても気を使うのは、子犬と老犬のトリミング。


子犬は小さいし被毛も短いし、トリミング時間はあまりかからないから
楽なのでは?と、思ってもらっては困る!!
トリミング料金は倍くらいいただきたい!といつも思っていたりする。

特に子犬で生まれてはじめてのトリミングの場合は、かなり気を使う。
トリマーのトリミングによって、その子犬がトリミングは怖くて恐ろし
くて嫌なことだと思ってしまっては大変なことになってしまう。
トリマーがトリミング嫌いのワンコをつくってしまう可能性があるのだ。

例えば、初めてのシャンプーでシャワーの音に驚きパニックになる子犬
が多くそのまま無理して続行するとシャンプーが恐怖になり嫌いになっ
てしまう。
なので、洗面器にお湯をためて腰部分から洗面器にゆっくりとつけなが
らかけ洗いをして体がお湯に濡れることに慣れさせながらシャンプーし
ていく。

以前、働いていた動物病院でこんなことがあった。
ワクチン接種も完全に終わり、初めてのトリミングにきたシーズーの
子犬。
恐怖のあまりトリミングテーブルの上で震えながら這いつくばっていた。
やさしく声をかけながら、怖がらせないようにと気を配りながら爪きり、
シャンプーなどトリミングをした。
トリミング終わった直後は問題がなかったけど、家に帰ってから異変
が起きたのだ。
ごはんを食べず、ゲージに入ったまま出てこない。。。
そして下痢をしたというのだ。
病院で検査をしたがどこにも異常はみられず、ストレス性のものだと
いうことがわかった。

初めてのトリミングで飼い主さんから離れ、知らない人トリマーさん
に体をあちこちと触られて緊張と恐怖で極度のストレスを受けてしまっ
たらしい。。。
どんなに気をつかっても予想のしなかったこんなことも起きるのですね。
う〜〜ん、トリマーが与えるトリミング影響の重要性があらためて
わかったので良い経験をしたと思っている。

それ以来、初めてのトリミングの場合はいっぺんにトリミングせず、
今回は爪きりと足裏の毛のカット次回は、耳の手入れと肛門周りの
手入れなどというように少しづつトリミングに慣れさせることを心
がけている。
1回ですべてトリミングする場合は、必ず飼い主さんが側について
声をかけてもらうようにしています。

トリミング嫌いのワンコを増やさないためにも、子犬のトリミングは
「痛み」 「振動」 「音」 「束縛」
など記憶に残る苦痛ををなるべく与えないように注意してトリミング
することを心がけてます。


今日は、部分グルーミングの出張に行ってきました。
まぁ、出張といっても車で5分くらいのご近所さん。

生後5ヶ月のシーズーの子犬
爪切り、足裏の毛カット、耳毛抜き、肛門周りの毛カットだけ
という部分オーダーでした。
DSCF1061.JPG
来年、ショーにチャレンジするのでフルコート目指して現在被毛
を伸ばしているようです。将来が楽しみですね!


老犬のトリミングは子犬以上に気をつかいます。

犬も高齢化社会になり、15,6歳の高齢犬をトリミングする
ことも少なくはないですからね。

老犬のトリミングは、とにかく無理をさせない、しないことです!
そして、体力のない老犬なのですばやく時間をかけずにトリミング
をすることが重要!


さて、我が家の老犬マーシャのトリミングです。
以前は2週間おきにシャンプーをしていましたが、今では
3週間に1度のシャンプーになりました。
トリミングはかなり体力の消耗になりますから、老犬の場合は
頻繁にはしないほうがいいですね。

プードルなのでトリミング時間もかかってしまうため、マーシャ
の場合は前日に爪きり、足と顔のバリカン、耳毛抜き、ブラッシング
をしておく。
二日を分けて部分的にトリミング準備をしていくと、トリミング
時間もかからずマーシャの負担も軽くなるのです。

マーシャ〜〜トリミングするよ〜〜〜

あれっ?マーシャは???

DSCF0946.JPG

きのこハウス中で様子をうかがってる…

トリミングがあまり好きではないマーシャ…
きのこハウスに非難したもよう…

おい、おい、飼い主がトリマーなんだからそんなに嫌がらなくても…

DSCF0947.JPG
でも、マーシャの瞳は「トリミングはイヤ」と訴えている…
困ったな〜〜〜あせあせ(飛び散る汗)


人間と同じく、歳とともに皮膚も徐々に変化が起きる。
皮膚は弾力がなくなり乾燥し、防御機能も低下するので皮膚を
清潔に保つことが大切!
定期的なシャンプーは老犬には必要なんですが、体調の良し悪し
を判断してしましょう!

老犬は、心臓への負担を軽くするためにシャワーの温度は低め
(ぬるま湯)新陳代謝を促すために指で皮膚をよくマッサージ
しながら泡立てます。

マーシャをシャンプーするたびに老化を感じます。
背中の被毛がだんだんと薄くなっていくからです。
皮脂の分泌が低下して、被毛が薄くなるんですよね。

人間と同じなんですね…

DSCF1038.JPG
かなり薄くなっているのがわかりますか?
おまけに、皮膚に茶色の色素沈着がみられます。
ピンク色できれいな皮膚だったんですが、これも老化現象
なんですよね…(T_T)


ドライングしても背中の被毛の薄さはわかります。
皮膚がうっすらと見えますよね。
DSCF1058.JPG


マーシャの肩のあたりに老齢性のイボがある。
老犬になると体のあちこちに出てくるイボ。
DSCF0841.JPG

いちおー主治医に診てもらい皮膚にできる腫瘍ではなく「老齢性イボ」
と言われた。
ブラッシングやドライングの時にこのイボを引っ掛けてしまわないように注意。

カットはとにかくすばやく行う。
長時間テーブルの上で立っているのは老犬にとって体力消耗で
かなりつらいこと。
きれいにカットできなくても雑でもかまわない。
それよりもなるべく短時間でカットし負担をかけないことだ!

マーシャは特に関節の病気を持っているので、長時間同じ体勢
で立っていることができない。
ドライングが終わった時点でかなり足腰がふらついている
DSCF1040.JPG


ものすごいスピードでカットをし終わらせました。
カットにかかった時間は15分!かなりのなんちゃってカットです。
お疲れ様〜マーシャ!
DSCF1041.JPG


老犬のトリミングは怖いですよ〜〜
トリミング中にパタッと倒れてそのまま…なんてことも
ありえるかもしれませんからね。
(ウワサではよくこんなこと聞きますから…)

老犬のトリミングは、刺激を少なく無理せず手早く行うことが
ポイントです。

老犬の場合は、なるべく毎日お手入れをすることをオススメします。
毎日お手入れすることによって、ちょっとした老犬の体の変化が
わかりますからね。
早期発見のためにも、飼い主さんがトリミングするのが
老犬にとっていいと思います。



ニックネーム のらのら at 18:48| トリミング・お手入れ講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする