2005年10月25日

ペット虐待列島

先月、地域ニュースで報道された動物虐待事件

それは、北海道苫小牧市で起きた。

元繁殖業者が繁殖犬ラブラドール4頭を餓死させ、動物愛護法違反で逮捕された。
実は、この繁殖業者は昨年4月にも犬を2頭餓死させ逮捕されて罰金50万円の刑が
確定されている。


昨年3月、知人の女性が多数の犬の死骸を発見し、警察へ通報し動物虐待が発覚したのだがその当時の様子はあまりにも悲惨だった。
餓死しているキャバリアの背中からお腹にかけての肉をビーグルが食べているといった状態
だったという…

あまりにもムゴイ…

この繁殖業者は反省するどころか、
「なぜ、私だけが捕まるのか!」無罪を主張していたという…

今回の餓死についても
「水やエサをあげたが、犬が食べなかった。病死だ」と供述しているという


しかし、犬の解剖にあたった北大獣医学部の教授
「解剖した犬すべて極度に痩せていた」
「皮下脂肪もその他の脂肪もほとんどなく、お腹の中には何も食べ物が入ってない」

…という検査結果だと述べている。


驚いたことに、昨年逮捕されていたにもかかわらず、営業を続けていたという

なぜ、このような悲惨な事件が2度に渡り繰り返されたのだろう?



残念なことにわが国では、繁殖業に対する法律がほとんどないのが現状です。

繁殖業いわゆるブリーダーについての規制はまったくなかったのです!
2000年に「動物愛護法」で動物取扱業者の規制ができ、届出が義務付けられました。
しかし、あくまでも届出なので、届出をすれば誰でも営業できるということ…


来年2006年6月には届出制から登録制に改正され規制も厳しくなるようです。
悪質な業者について登録及び更新の拒否、登録の取消し及び業務停止の命令措置が
設けられます。

(動物愛護法に関して以前ブログの記事にしました↓)
http://groomer.a-thera.jp/article/10487.html

今までは、業務停止命令措置の規制がなかったため逮捕されていても繁殖業を
続けていられたということですね。

かなりお粗末な規制だったんですね…

でも…改正されて悪質な業者がいなくなりよくなるのでしょうか???

この業者による動物虐待の事件は氷山の一角にすぎません。
恐ろしいことに、動物は金もうけのひとつの道具にしか思っていない業者が
まだまだいます。



わが国の動物に対する悲惨な状況が書かれている本
ペット虐待列島―動物たちの異議申し立て
成田 青央
ベルタ出版 (2002/12)
売り上げランキング: 37,537
おすすめ度の平均: 5
5 小さな叫び
5 考えさせられました・・・。
5 動物好きの踏み絵



わが国のさまざまな動物虐待事件が書いてありました。

目次を見るだけでもその悲惨さがわかります。

景品にされる小さな命
一代ミックスの危うさ
安売りされる小さな命
悪徳ブリーダーの手口
ペットをもの扱いのペット用品工業会
行政による動物虐待


読んでいてつらくなります…怒りと悲しみでいっぱいになります。

「先進国の中で日本ほどペットの受け入れ体制が整っていない国も珍しいといわれます。
日本は急速にペットが増えすぎて、ペットに関する知識やモラルといった面で、国民も行政
も追いつかず発展途上のままだ。」


…、と、本の中に書いてありました。

私は、欧米の各地のペット事情をこの目で見てきましたが、目からウロコ状態でした。
そして、わが国の悲惨な状況があらためてわかりました。



業者に対しても行政や法の規制ばかりに頼るのではなく、私たちも悪質なショップや
ブリーダーを増やさないようにしなければなりません。
悪質と思われるところからはペットを買わない!
誰も買う人がいなくなれば優良なショップやブリーダーが残ると思います。

何も知らないからと「無知」ぶりを理由にして悪質なショップやブリーダーから
犬猫を購入し金儲けさせている私たちにも責任はあるのではないでしょうか?


今回は、かなりシビアな話になってしまいましたが、考えていかなければ!





ニックネーム のらのら at 19:55| ニュース・事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする